チャプター 80

ジャック視点

風が血の匂いを運んでいた。長い年月のうちに嗅ぎ慣れた混じり気のない組み合わせ――私が選んだ人生の香り、いや、選ばされてきた人生の香りだ。私の部下たち――評議会は「はぐれ者」と呼ぶが、私にとっては兄弟だ――は木々の間を影のように滑り、辛抱強く命令を待っていた。

それでも……私は号令を出さなかった。

カミラが私を探しているのはわかっていた。空気の中に、彼女の決意が匂いとして見えるほどだった。彼女自身の匂い――温かく、かつての絆の名残がかすかに滲むそれ――と同じくらいはっきりと。カミラは私の娘だ。かつて、手を離したら世界に呑み込まれてしまうとでも言うように、私の腕にしがみついてい...

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